8/31(水)売り買い共に見送られ
■全体
日経平均株価:28,091.53(-104.05)
米株式市場の3日続落に追随し、朝から売りが先行。
7月の米雇用動態調査(JOLTS)で予想以上に求人が増加したことで米国の利上げ路線が継続されるとの見方が広まり嫌気された。
また、中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想より悪く、売り材料にされたか。中国の先行きへの不安がくすぶり、海運や鉄鋼などの景気敏感業種が下げた。
一時28,000円台を割るも、値ごろ感から買いが入り大引で28,000円を維持。
今週末に米雇用統計の発表も控えており売り買いともに見送られこう着状態となった。
■個別株
・ANAホールディングス(9202):2,687.5円(+31円)
岸田総理が記者会見し、1日あたり2万人としている入国者数の上限を9/7から5万人に引き上げると表明。年初来高音を更新。
・三井物産(8031):3,266円(-94円)
ロシア極東の資源開発事業「サハリン2」の新しい運営会社への参画についてロシアから承認を得る。
30日のニューヨーク市場でWTI原油先物相場が1バレル91ドル台と前日から6%下落。三井物産は資源エネルギー分野の比率が高く売りが広がったか。
・エイチ・アイ・エス(9603):2,080円(-47円)
HISの譲渡価格は666億6000万円。保有する2000万株を売却し、2022年10月期第4・四半期の個別決算で646億6000万円の特別利益を計上する見通し。
※HISはコロナ対策や円安の影響で海外旅行事業の落ち込みが長く、21年11月〜22年4月期の連結最終損益269億円の赤字を計上。財務の立て直しを急いでいる。
■決算発表関連
・ダイサン(4750):23年4月期第1四半期の連結決算は前年同期に引き続き赤字。