9/1(木)続落、約1ヶ月ぶりの安値
■全体
日経平均株価:27,661.47(-430.06)
日経平均続落。8/2以来、約1ヶ月ぶりの安値。
米国の金融引き締めや欧米の高インフレ等で海外景気の悪化が強まり、リスク回避の売りが優勢。
■個別株
・KADOKAWA(9468):3,155円(+115円)
ゲーム子会社のフロム・ソフトウェアが中国のテンセントとソニーグループに対し第三者割当増資を実施すると発表。ゲーム事業の収益拡大への期待から買いが入った。
・東京エレクトロン(8035):42,680円(-1,480円)
アメリカの半導体関連会社がロシアか中国に輸出する場合は米政府に厳格な許可がいるようになる。アメリカの半導体関連株が売られる展開に。
その余波か、東京の半導体関連株も弱い展開となった。
・トヨタ自動車(7203):2,052.5円(-49円)
日本製鉄(5401)と車用の鋼材を値上げすることで合意。
収益圧迫要因となり下落。反面、日本製鉄は逆行高となった。
■決算発表関連
・菱洋エレクトロ(8068):上半期決算を発表、営業利益は25.1億円で前年同期比2.6倍。通期予想は従来の23億円から36億円(前期比59.6%増)に上方修正。
年間配当も従来計画の100円から110円に引き上げ。
8/31(水)売り買い共に見送られ
■全体
日経平均株価:28,091.53(-104.05)
米株式市場の3日続落に追随し、朝から売りが先行。
7月の米雇用動態調査(JOLTS)で予想以上に求人が増加したことで米国の利上げ路線が継続されるとの見方が広まり嫌気された。
また、中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想より悪く、売り材料にされたか。中国の先行きへの不安がくすぶり、海運や鉄鋼などの景気敏感業種が下げた。
一時28,000円台を割るも、値ごろ感から買いが入り大引で28,000円を維持。
今週末に米雇用統計の発表も控えており売り買いともに見送られこう着状態となった。
■個別株
・ANAホールディングス(9202):2,687.5円(+31円)
岸田総理が記者会見し、1日あたり2万人としている入国者数の上限を9/7から5万人に引き上げると表明。年初来高音を更新。
・三井物産(8031):3,266円(-94円)
ロシア極東の資源開発事業「サハリン2」の新しい運営会社への参画についてロシアから承認を得る。
30日のニューヨーク市場でWTI原油先物相場が1バレル91ドル台と前日から6%下落。三井物産は資源エネルギー分野の比率が高く売りが広がったか。
・エイチ・アイ・エス(9603):2,080円(-47円)
HISの譲渡価格は666億6000万円。保有する2000万株を売却し、2022年10月期第4・四半期の個別決算で646億6000万円の特別利益を計上する見通し。
※HISはコロナ対策や円安の影響で海外旅行事業の落ち込みが長く、21年11月〜22年4月期の連結最終損益269億円の赤字を計上。財務の立て直しを急いでいる。
■決算発表関連
・ダイサン(4750):23年4月期第1四半期の連結決算は前年同期に引き続き赤字。
8/30(火) 自律反発狙いの買い優勢
■全体
日経平均株価:28,195.58(+316.26)
ジャクソンホール会合でFRBパウエル議長が「多少景気が後退してもインフレ対策として金融引き締め継続」と発言。
インフレがピークアウト感が漂っている中で、ジャクソンホール前に買われていた銘柄がアメリカで一気に下落。NYダウは1008ドルの下げ。
東京市場も前日は762.42円下げた27,878.96。
そこから自律反発狙いの買いが朝方から優勢。
昨日の欧米市場は続落であったが、東京市場の時間帯でNY先物は軟調。
折込済みの見方から、押し目買い/買い戻しが優勢であった。
■個別株
・オリンパス(7733):3,033円(+74円)
米ベインに4,276億円で科学事業売却
・伊藤忠(8001):3,883円(+48円)
仏大手と、2024年に国内初となる年中無休の水素スタンドを福島県に設置
・ソニーG(6758):11,325円(+30円)
子会社SIEはフィンランドのモバイルゲーム開発会社を買収すると発表、買収金額は非公開。スマートフォン向けゲームの開発人材や技術を取り込み。
■決算発表関連
・元気寿司(9828):急反発。一時298円高の2,840円を付け、年初来高値更新。
第1四半期決算は売上高が前年同期比18%増、営利が同24.5倍。大幅な増益で好感された。